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第16章 真相（後編）

１５年前から作っているゲームソフトを改良しながら、コレクションであるエロビデオ等の膨大なデータを取り込んではマメに解析し、超リアルな、３Ｄ映像のヴァーチャル世界を作る事に成功したのだった。

今回の愛のように、卒業写真等の簡単な二次元映像をスキャンするだけで、あらかじめインプットしてある何万通りの人間データに、三次元情報として置き換える事が可能なのだ。

ストーリーは男の大好きなエロパターンが、練りに練って組み込まれていた。

何回もの試行錯誤を繰り返し、遂に完成したソフトを使って野島は美少女狩を始めた。

最初の内はうまくいかず、途中で気がつかれたり嫌がられ、泣き叫ばれたりもしたが、同時に開発した記憶除去装置によって、事無きを得ていた。


どのみち催眠効果をベースにしたソフトなので、被害にあった少女達はこのトレーラーで体験した事については殆ど記憶を無くしている事になる。

成功しても、野島は同じ少女に決して二度目は試みなかった。

足がついて警察にでも届けられたら事だし、その必要もなかった。

少女と自分もつけたイヤホーンから脳神経の記憶がデータ化されて、コンピューターにコピーされているからなのだ。

野島は好きな時に少女達と味わった官能を引き出し、再現する事が出来た。

何十人もの美少女の愛人を持つようなものだ。

しかも陵辱して調教していくという、究極のストーリーなのだから堪らない。

売りに出せば、とてつもない大金が手に入るだろう。

しかし、野島は決して発表しようとは思わなかった。

どうせ、短い命である。

こんな楽しい事を人に分ける気等、サラサラなかった。

本物の女が抱きたければ、高級ソープにでもいけばいい。

だが素人の、しかもヴァージンの美少女と体験するスリルと快感は、何物にも変えがたい。