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VRの罠(汚された愛と勇気の戦士達)
第4章 罠
「さっ・・・今度こそ大丈夫よ・・・アポロン様ぁ・・・。」

振り向いた愛は元気な声を出して恋人を探した。

校長達を倒したとはいえ、まだトドメをさしてはいない。

早くここから逃げなくてはと思っていた。

「徹君っ・・・・どうしたの?」

恋人の背中を見つけ、声をかけたが返事が無い。

何か様子がおかしい。

麗子の前で立ち尽くしたまま動こうとしなかった。

「と、徹君っ・・・・。」

もう一度大きな声で呼んだのに、振り向こうともしない。

目が灰色に染まっている。

麗子にかけようとしたマントが床に落ちていた。

「ンフフフ・・・・。」

全身裸の麗子が妖しい微笑みを浮かべている。

豊満なGカップのバストがブルンと揺れた。

「ああ・・・・・。」

徹の顔がピクリと反応し、甘いマスクが微かに崩れた。

麗子の囁くような声が響く。

「そうよ・・・・徹君・・・。」

その声に吸い寄せられるように、身体を近づけていく。

「どお?先生の身体・・・・・。」

長い両足を広げ、むき出しになった花園を徹に向かって見せている。

「綺麗・・・・だ・・・・。」

夢遊病者のように徹は呟きながら、床に膝をついた。

麗子の手が伸びる。

「徹君・・・救世主アポロン様・・・・。」

白い指が、頬に微かに触れながら導いていく。
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