この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
VRの罠(汚された愛と勇気の戦士達)
第1章 ミニ同窓会(前編)
二人にからかわれながら、愛はくすぐったい幸福感に浸っていた。
徹とは同じ高校に通っていて、入学と同時に交際を申し受けたのだ。
ハンサムで頭も良くスポーツ万能の徹は、中学では女子生徒の憧れの的だった。
愛達三人組もいずれもキュートで人気があったが、共通のアイドル徹を救世主アポロンに見立てて、抜け駆けしないよう牽制しあっていたのだ。
「本当・・・あれ程約束したのにぃ・・・ずるいぞ、愛・・・・。」
「・・・・・。」
ミホがキッと睨みつけると、愛はすまなさそうな顔をした。
「嘘よ・・・愛・・・おめでとう。私も本当は嬉しいの・・・・。」
「そうよ、やっぱり私達の中じゃあ愛が一番美人だし・・・お似合いよ・・・。」
ミホとユカが愛の手を取り、重ねあう。
愛は瞳を潤ませてポツリと答えた。
「ありがとう・・・・ごめんね、黙っていて・・・・。」
二人の手の温もりが嬉しかった。
やはり二人は一番の親友だと思った。
そう、あのビューティー戦士のように。
そして、愛の恋人である徹はまさにアニメの中に登場する救世主アポロンのよう、いつも優しく愛を見守ってくれていた。
つい最近、愛はファーストキスを徹と交わしたのだ。
今でも残る唇の余韻は、熱い感動を思い出させてくれる。
今日も夕方に公園で会う約束になっている。
それを想うと胸が高鳴るのだった。
いつかヴァージンも徹に捧げようと、密かに思っては頬を染める愛だった。
徹とは同じ高校に通っていて、入学と同時に交際を申し受けたのだ。
ハンサムで頭も良くスポーツ万能の徹は、中学では女子生徒の憧れの的だった。
愛達三人組もいずれもキュートで人気があったが、共通のアイドル徹を救世主アポロンに見立てて、抜け駆けしないよう牽制しあっていたのだ。
「本当・・・あれ程約束したのにぃ・・・ずるいぞ、愛・・・・。」
「・・・・・。」
ミホがキッと睨みつけると、愛はすまなさそうな顔をした。
「嘘よ・・・愛・・・おめでとう。私も本当は嬉しいの・・・・。」
「そうよ、やっぱり私達の中じゃあ愛が一番美人だし・・・お似合いよ・・・。」
ミホとユカが愛の手を取り、重ねあう。
愛は瞳を潤ませてポツリと答えた。
「ありがとう・・・・ごめんね、黙っていて・・・・。」
二人の手の温もりが嬉しかった。
やはり二人は一番の親友だと思った。
そう、あのビューティー戦士のように。
そして、愛の恋人である徹はまさにアニメの中に登場する救世主アポロンのよう、いつも優しく愛を見守ってくれていた。
つい最近、愛はファーストキスを徹と交わしたのだ。
今でも残る唇の余韻は、熱い感動を思い出させてくれる。
今日も夕方に公園で会う約束になっている。
それを想うと胸が高鳴るのだった。
いつかヴァージンも徹に捧げようと、密かに思っては頬を染める愛だった。