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モーニングコーヒー
第10章 レベル10〜2ボスの攻略
土曜日になった。
りんさんは午前中に百貨店に行って、
手土産の和菓子を買ってくると、
着物に着替えた。
「うわ。
凄く綺麗だけど…
ってことは、俺、スーツなの?」
「勿論です。
結婚のご報告なんですから、
きちんとしましょう。
秀人は制服で良いわよ?」
「秀人も行くのか?」
「だって、家族になるんですもの」
「りんさんに失礼なこと、言わないか、
心配なんだけど?
秀人にもね」
「あら?
お腹の中で思ってるより、
はっきり言われた方が良いわよ?
ちゃんと話をしないと、
分かり合えないし。
大丈夫。
私、大抵のことは流せるから。
でも、駿さんのこと、酷く言ったら、
許さないかも」と笑う。
「うん。
ママ、怒ると恐いからね?
しかもさ、感情的なくせに、
論理的に言うからさ、
逃げ場がなくなるよね」と続ける。
「なんで着物なの?」
「えっ?
フォーマルなお席って、着物じゃないの?
私の認識、違ってる?
それに、お茶室あるって聞いたから…。
最近、お茶室なんてなかなか行けないから、
なんか、楽しみ」と、
ディズニーシーに行くみたいな言い方をする。
「お祖母様のお家にも、
お茶室、ありましたよ。
お道具もたくさん!
そこ、私が使っても良いかしら?」
と言うので、
「任せるよ。
何があるかもわかんないし」と言うと、
「やった!
リスト化しないとね?」と、
更に楽しそうな顔をしていた。
俺は、胃が痛くなるのを抑えながら、
スーツを着てみた。
りんさんが背伸びをして、
ネクタイを直してくれる。
「おー。
なんか新婚さんみたいだね?」と、
秀人がスマホで写メを撮る。
「あ!
その写真、素敵ね?
後で頂戴ね?
プリントアウトして、飾るから!」とりんさんが笑う。
そして、3人でダンジョン、
じゃなくて、俺の実家に向かった。
タクシーに乗ってほんの数分で到着してしまう。
実に10年ぶりに、
実家の門をくぐった。
りんさんは午前中に百貨店に行って、
手土産の和菓子を買ってくると、
着物に着替えた。
「うわ。
凄く綺麗だけど…
ってことは、俺、スーツなの?」
「勿論です。
結婚のご報告なんですから、
きちんとしましょう。
秀人は制服で良いわよ?」
「秀人も行くのか?」
「だって、家族になるんですもの」
「りんさんに失礼なこと、言わないか、
心配なんだけど?
秀人にもね」
「あら?
お腹の中で思ってるより、
はっきり言われた方が良いわよ?
ちゃんと話をしないと、
分かり合えないし。
大丈夫。
私、大抵のことは流せるから。
でも、駿さんのこと、酷く言ったら、
許さないかも」と笑う。
「うん。
ママ、怒ると恐いからね?
しかもさ、感情的なくせに、
論理的に言うからさ、
逃げ場がなくなるよね」と続ける。
「なんで着物なの?」
「えっ?
フォーマルなお席って、着物じゃないの?
私の認識、違ってる?
それに、お茶室あるって聞いたから…。
最近、お茶室なんてなかなか行けないから、
なんか、楽しみ」と、
ディズニーシーに行くみたいな言い方をする。
「お祖母様のお家にも、
お茶室、ありましたよ。
お道具もたくさん!
そこ、私が使っても良いかしら?」
と言うので、
「任せるよ。
何があるかもわかんないし」と言うと、
「やった!
リスト化しないとね?」と、
更に楽しそうな顔をしていた。
俺は、胃が痛くなるのを抑えながら、
スーツを着てみた。
りんさんが背伸びをして、
ネクタイを直してくれる。
「おー。
なんか新婚さんみたいだね?」と、
秀人がスマホで写メを撮る。
「あ!
その写真、素敵ね?
後で頂戴ね?
プリントアウトして、飾るから!」とりんさんが笑う。
そして、3人でダンジョン、
じゃなくて、俺の実家に向かった。
タクシーに乗ってほんの数分で到着してしまう。
実に10年ぶりに、
実家の門をくぐった。