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モーニングコーヒー
第10章 レベル10〜2ボスの攻略
「本日は入籍のご報告と思っておりました。
そもそも、結婚自体、お認めいただけるかも不安でしたが…」
とりんさんが言うと、
オヤジはこう言った。
「むしろ、鈴さんのご両親の方が認めていただけないんじゃないかな?
医学部に入ったのに勝手に法学部に転部する。
在学中に司法試験に受かったのに、
司法修習生にもならず、
アルバイトで食い繋いでいる。
そんな頼りない男で良いんだろうか?」
「Skypeでしかお話しはしてませんが…
駿さんはとても優しくて、
私と秀人を大切にしてくださるのがよく伝わってくると、
とても喜んでおります」
「それなら良いけど。
秀人くんは、医学部志望なのかな?」
「いいえ。
他にやりたいことがありますので」
「みんな、やりたいことがあって、
そっちに行くんだな」と、
オヤジは少し淋しそうに呟いた。
その時、ずっと黙っていた母が、
突然、話し始めた。
「わたくしは、反対です。
こんな…大きなお子様がいる再婚の女性だなんて!
駿さんは初婚なのよ?
それに、そんな歳では、
子供も作れないじゃない?」
肩で息をしながら、
そこまで言うと、りんさんを睨みつける。
「どうやって、駿さんをたらし込んだの?
絶対に許さない」
「辞めろよ?
りんさんを侮辱するなよ」と、
俺はりんさんの手を握り締めて言った。
りんさんは、俺の手を握り返して微笑むと、
静かに言った。
「勿論、子供は授かり物ですから、
出来るかどうかは、この場では何も言えません。
でも…医学も進歩してますから、
これから出産も…可能だと思いますけど…。
お医者様のお立場から、如何ですか?」とオヤジに言う。
「まだ、40代前半?
なら、普通に産めるだろう」
「障害のある子供だったら?
そういうリスクも高くなるんでしょう?」
「そういう子供は、天使ですよ?
神様からのギフトと思って、
大切に育てます。
ねっ?駿さん?
秀人も子育て、手伝ってくれるわよね?」
「僕、弟が良いな」
「いや、可愛い女の子が良いよ」
と、秀人と俺が言い出すと、
オヤジとりんさんが声を上げて笑う。
「なんなの?
みんなして鈴さんの味方して!」と言って、
母親は応接室から出て行ってしまった。
ここのダンジョンのボスは…
オヤジじゃなくて、母さんだったのか。
そもそも、結婚自体、お認めいただけるかも不安でしたが…」
とりんさんが言うと、
オヤジはこう言った。
「むしろ、鈴さんのご両親の方が認めていただけないんじゃないかな?
医学部に入ったのに勝手に法学部に転部する。
在学中に司法試験に受かったのに、
司法修習生にもならず、
アルバイトで食い繋いでいる。
そんな頼りない男で良いんだろうか?」
「Skypeでしかお話しはしてませんが…
駿さんはとても優しくて、
私と秀人を大切にしてくださるのがよく伝わってくると、
とても喜んでおります」
「それなら良いけど。
秀人くんは、医学部志望なのかな?」
「いいえ。
他にやりたいことがありますので」
「みんな、やりたいことがあって、
そっちに行くんだな」と、
オヤジは少し淋しそうに呟いた。
その時、ずっと黙っていた母が、
突然、話し始めた。
「わたくしは、反対です。
こんな…大きなお子様がいる再婚の女性だなんて!
駿さんは初婚なのよ?
それに、そんな歳では、
子供も作れないじゃない?」
肩で息をしながら、
そこまで言うと、りんさんを睨みつける。
「どうやって、駿さんをたらし込んだの?
絶対に許さない」
「辞めろよ?
りんさんを侮辱するなよ」と、
俺はりんさんの手を握り締めて言った。
りんさんは、俺の手を握り返して微笑むと、
静かに言った。
「勿論、子供は授かり物ですから、
出来るかどうかは、この場では何も言えません。
でも…医学も進歩してますから、
これから出産も…可能だと思いますけど…。
お医者様のお立場から、如何ですか?」とオヤジに言う。
「まだ、40代前半?
なら、普通に産めるだろう」
「障害のある子供だったら?
そういうリスクも高くなるんでしょう?」
「そういう子供は、天使ですよ?
神様からのギフトと思って、
大切に育てます。
ねっ?駿さん?
秀人も子育て、手伝ってくれるわよね?」
「僕、弟が良いな」
「いや、可愛い女の子が良いよ」
と、秀人と俺が言い出すと、
オヤジとりんさんが声を上げて笑う。
「なんなの?
みんなして鈴さんの味方して!」と言って、
母親は応接室から出て行ってしまった。
ここのダンジョンのボスは…
オヤジじゃなくて、母さんだったのか。