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モーニングコーヒー
第13章 レベル13〜配信者Linの懐妊
急いで事務所に出社予定のメンバーに、
「明日は俺とりんさん、休むから頼む」とLINEで連絡をする。

ソワソワしながらソファに座るりんさんにクッションを渡したり、
膝掛けをそっと掛けたりするのを見て、
りんさんのお母様が吹き出して、

「今からそれじゃあ、
大変よ?」と声を掛ける。


「えっ?」


「コウノトリ、来たんでしょ?」


「えっ?
りんさん、話したの?」


「いいえ?」


「あら、すぐ判ったわよ?
なんか、庇うようにゆっくり動くし、
香りが強いもの、
食べなくなったし…」


りんさんのお父様も帰宅すると、
「やっぱり!」と嬉しそうに笑う。


「明日、病院に行ってきますので」と言うと、

「タクシーにしたら?
運転、大丈夫なの?」と、
お母様に揶揄われてしまう。


…確かに初心者マークだしな。
いや、でも…

とグルグル考えていると、
りんさんがそっと手を握って、
「タクシーでも駿さんの運転でも良いけど、
病院で泣かないでくださいね?」とやんわり言われる。



そして翌日、初めて産婦人科という処に行った。
思い掛けず、初老の男性医師だった。
てっきり女医さんかと思っていたから、
少し驚いてしまう。


「おめでとう。
最後の生理の日から起算すると…
予定日は2月の終わり、いや、3月の初めかな?」と言われて、
俺は既に泣いていた。


「なんだ。
随分、感激屋のご主人だな?」と先生からも笑われてしまう。

周りの看護婦さん達もクスクス笑っている。


「次も帝王切開になるから、
予定日の1週間前にオペになる。
年齢のことを考えて、
念の為、2週間に一度、検診に来て貰おうかな?」


「はいっ!」と俺が返事をして、
また笑われてしまう。


「いや、お父さんは別に来なくても良いから」


「いえ、毎回付き添いますから!」と言うと、
りんさんまで笑っている。


「秀人くんは元気なのかな?」


「はい。
今は高校3年生で、
医学部を目指してます」


「じゃあ、お父さんも喜んでるだろう。
あ、いや、失礼。
前の…」


「ずっと会ってないんですけどね」


「そうか。
まあ、あいつも悪いヤツじゃないけど、
あの御母堂がね。
あ、余計な話だね?」と言うと、
「2週間前でも、なんか違和感あったらすぐにいらっしゃい」と言われて、病院を後にした。
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