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モーニングコーヒー
第2章 レベル2〜まさかの朝帰り
「好きな女の子と一晩居て、
キスもしないとか、
あり得ない」


「あの…女の子って…」


「そうか。
ちゃんと言ってなかった。
りんさん!
俺、毎朝、カフェで会うの、
本当に楽しみで、
出来たら付き合ってくださいってずっと言いたかった。
昨日のギターの若い男の子と付き合ってるのかな?
それでも良いから、
いや、それは嫌だな。
まずは、俺のこと、知って欲しいし、
りんさんのことも知りたいから、
付き合ってください。
お願いします」
と、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで言ってみた。

頑張った!
よく、言えたぞ!
俺にしては上出来だ!

心臓が口から飛び出そうなほどで、
吐きそうになってるのは、
決して二日酔いではない。


なかなか返事がない。

沈黙が辛くなって、
頭を上げると、
りんさんは本当に困惑してした顔をしていた。



「駿さん、何歳ですか?」

「えっ?5月に30です」

「私のこと、『女の子』って言ってくれてるけど、
私、そんな歳じゃないのよ?」

「えっ?」

「だって、一回り上ですもの」

「嘘だ。
見えないよ。
俺より下だよね?」

「駿さん、干支は何?
ほら、同じだから、一回り違うわ」と笑う。

「離婚歴もあってね、
昨日、一緒に居たアントニオは…、
秀人っていうんだけど、私の一人息子よ?
夫に親権取られたから、一緒には住んでないけど、
夫に内緒で時々、2人で演奏してるの」

「えええ…?」

「今度高校3年だから、駿さんと一回り違いね?」と言う。



なんだ。
息子か。
歳下の彼氏とかじゃないのか。


しかし、全然そんな歳に見えないな。
だって、すっぴんだよな。


「離婚してて、
今は独身なら、
別に付き合っても良いよね?」

「一回り違うのよ?
オバサンなのよ?」

「歳なんて、関係ないし、気にならない。
一目惚れした気持ちの方が大事。
りんさんは、俺のこと、嫌い?」


りんさんは少し考えるような顔をした。


「嫌いじゃない。
嫌いだったら、昨日、誘ったりしなかったと思う。
前から感じが良い人だなって思ってた。
私に対しても、
とても優しい目で見てくれてるなって思ってた。
でも…。
ごめんなさい。
恋愛対象として見たことはなくて…。
だって、もう、結婚とかはこりごりなの」
と、ゆっくり言った。
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