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モーニングコーヒー
第15章 レベル15〜ラスボス攻略
エレベーターのスピードが遅く感じてしまい、
俺は目をギュッと瞑る。
静かにエレベーターが止まり、軽やかな「チーン」という音と共に、
ドアがゆっくりと開く。
俺は目を開けて一歩踏み出した。
すると…
そこには、
美しいベールを頭に掛けたりんさんが、
りんさんのお父様と腕を組んで立っていた。
「えっ?」
俺は物凄く間抜けな声を上げてしまった。
りんさんは恥ずかしそうな顔で目を伏せている。
「あっ?
えっ?
これって?」
「駿さん、しっかりして?
やっと結婚式するんだからさ?」と秀人が笑う。
「僕、先に入るから、
しっかりね?」と言って、
秀人はさっさとドアの向こうに消える。
りんさんの後ろに居たいつもの花屋の店員の女の子が、
りんさんに何かを渡した。
りんさんはそれを俺の胸元にそっと飾る。
後から訊いたら、
ブートニアっていうヤツらしかった。
そして、
「私も知らなかったの。
突然、ここに連れて来られちゃって…」と笑う。
「花婿様は、こちらに!」とスタッフみたいな人に言われて、
俺はとにかく言われるまま、ドアの向こうに追い立てられた。
ドアの向こうはチャペルになっていて、
「真っ直ぐ進んでください」と言われて、
俺は取り敢えず、サングラスだけ外して、
正面の神父様の処まで歩いた。
神父様は、
りんさんに付き合って日曜に通うようになった教会の神父様だったので、
ホッとした気持ちになった。
「ほら、背筋を伸ばしてください」と小さい声で言われて、
俺は深呼吸をして『ソルト』になった気持ちでドアの方を見た。
りんさんが、お父様に腕を預けて静々とこちらに向かって歩いてくる。
そして、俺に託されるようにりんさんを引き渡された。
誓いの言葉を神父様の後に続いて口にする。
3年目の記念にと先日2人で選んだ指輪が、
りんさんが作ったらしい純白に金と銀の糸で縫い取られた美しい小さなクッションみたいなものの上に載っていた。
それをお互いに嵌める。
ベールをそっと上げて、
誓いのキスをする。
秀人が瑛人を抱いて前に出ると、
瑛人は嬉しそうにりんさんに抱かれて笑った。
俺は目をギュッと瞑る。
静かにエレベーターが止まり、軽やかな「チーン」という音と共に、
ドアがゆっくりと開く。
俺は目を開けて一歩踏み出した。
すると…
そこには、
美しいベールを頭に掛けたりんさんが、
りんさんのお父様と腕を組んで立っていた。
「えっ?」
俺は物凄く間抜けな声を上げてしまった。
りんさんは恥ずかしそうな顔で目を伏せている。
「あっ?
えっ?
これって?」
「駿さん、しっかりして?
やっと結婚式するんだからさ?」と秀人が笑う。
「僕、先に入るから、
しっかりね?」と言って、
秀人はさっさとドアの向こうに消える。
りんさんの後ろに居たいつもの花屋の店員の女の子が、
りんさんに何かを渡した。
りんさんはそれを俺の胸元にそっと飾る。
後から訊いたら、
ブートニアっていうヤツらしかった。
そして、
「私も知らなかったの。
突然、ここに連れて来られちゃって…」と笑う。
「花婿様は、こちらに!」とスタッフみたいな人に言われて、
俺はとにかく言われるまま、ドアの向こうに追い立てられた。
ドアの向こうはチャペルになっていて、
「真っ直ぐ進んでください」と言われて、
俺は取り敢えず、サングラスだけ外して、
正面の神父様の処まで歩いた。
神父様は、
りんさんに付き合って日曜に通うようになった教会の神父様だったので、
ホッとした気持ちになった。
「ほら、背筋を伸ばしてください」と小さい声で言われて、
俺は深呼吸をして『ソルト』になった気持ちでドアの方を見た。
りんさんが、お父様に腕を預けて静々とこちらに向かって歩いてくる。
そして、俺に託されるようにりんさんを引き渡された。
誓いの言葉を神父様の後に続いて口にする。
3年目の記念にと先日2人で選んだ指輪が、
りんさんが作ったらしい純白に金と銀の糸で縫い取られた美しい小さなクッションみたいなものの上に載っていた。
それをお互いに嵌める。
ベールをそっと上げて、
誓いのキスをする。
秀人が瑛人を抱いて前に出ると、
瑛人は嬉しそうにりんさんに抱かれて笑った。