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モーニングコーヒー
第2章 レベル2〜まさかの朝帰り
「おばあちゃん子だったからかな?
両親とはあんまり食事、しなかったし」と言うと、
「あら、ごめんなさい。
変なこと、言ってしまったかしら?」と言いながら、
トレイを下げてくれる。


俺は慌ててそれを手伝おうとすると、
「お腹、いっぱいなんでしょう?
座ってて?」と言ってくれた。



ヤバい。
本当に腹マン過ぎて、
動けない。
おまけにまた、眠くなってきた。


「ソファに座ってたら?
食休みする時間、あるの?」と言いながら、
鼻歌混じりで食器を洗ってるのを聴いていると、
幸せ過ぎて泣きそうになる。




眠りに落ちそうな俺に、
りんさんはそっとブランケットを掛けてくれて、
キッチンでゴソゴソと何かをしているような気配がしてた。



ヤバい。
また、ここで寝たら、
俺、本当にダメなヤツだよ。

俺は気合いで起き上がる。


りんさんは、キッチンで料理をしてるみたいだった。


起き上がった俺に気づいたりんさんは、
声を上げて笑う。


「駿さん、凄い寝癖ね?」


「トイレ、借りても良いですか?」


「良いけど…。
中で寝ないでね?
本当に重たくて、
大変だったのよ?」と笑われる。


俺はトイレに入って、落ち着いてから外に出ると、
「顔、洗うなら、洗面所はこっちよ?」と声を掛けてくれるので、
一緒に洗面所に入った。


「うわ。
酷い髪型だな?」と言うと、
りんさんはクスクス笑う。


と、そこで、
ピンポーンとインターホンが鳴った。


モニターに、
「鍵、持ってるでしょ?」と言いながら、
玄関に行ってしまう。


アントニオ、
じゃなくて、秀人がギターではなくてリュックサックを片方の肩に下げて立っていた。


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