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モーニングコーヒー
第2章 レベル2〜まさかの朝帰り
「そうだ。
あの…夜は電源切ってるんだ。
8時から0時くらいの時間…」


「あら。
彼女と過ごしてるから?」と言って笑う。


「そうじゃなくて、
副業の方で…」


「茶化してごめんなさい。
私はいつでも電話してくれて大丈夫。
でも、夜は0時前には寝ちゃってるかも。
あ、仕事で会議とかで出れないことはあるけど。
じゃあ、これから帰って副業でしょ?
頑張ってね?」


そう言って、手を差し出してくれる。

俺は慌てて手を重ねてギュッと握った。

小さくて過ごしたい冷たくて柔らかい手で、
ずっと握っていたかった。


「じゃあ、私、食材買ってから帰りますね」と言われて、
慌てて手を離した。


背中に向かって、

「ずっと気になってた。
一目惚れだから」と言うと、
りんさんは振り返って優しく笑ってくれた。






帰宅して、シャワーを浴びる。
りんさんの手の感触を思い浮かべながら、
手でムスコを扱く。


もっと柔らかくて、少し冷たい手。
「やだ、大きくて届かない」と言いながら、
両手で扱いたり、
下のタマのトコとかもそっと握ってくれたりして、
しゃがんで口に含んで少し苦しそうに上下させてくれる髪を、
俺は掴んで動かしたりすると、
見上げて涙目になったりして…。


うわ。
堪らないな。
あっという間に出てしまう。


やっぱ、もたなくなった気がする。
歳なのか?
それなら、回数でカバーかな?



そんな馬鹿な妄想をしていると、
時間がなくなる。

冷たいシャワーに切り替えて浴びてから、
着替えて、
りんさんの持たせてくれた袋の中を見ると、
木製の弁当箱に、彩りが美しいオカズとご飯が詰められていた。


俺は手を合わせて「いただきます」と言って、
モグモグ食べた。
凄く美味い。

そして、Google先生に木製の弁当箱の洗い方を訊いて、
丁寧に洗ってからペーパータオルで拭いておいた。


コーヒーを淹れて、
パソコンやゲーム機、モニターのスイッチを入れる。


『ソルト』になって、
配信を始める。


なんか、いつも以上に集中出来た気がする。

11時に配信を終えて、
少し悩んでから、電話をしてみた。
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