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モーニングコーヒー
第3章 レベル3〜スゴイ勘違い
昼ご飯は、すき焼きだった。
綺麗に切り揃えられた野菜は、
前に接待で連れて行かれた老舗のすき焼き屋のようだった。
油断して、また食べ過ぎてしまってはと思って、
少しセーブした。
食休みを少しだけして、
秀人が早速、ゲームを起動すると、
りんさんは溜息をついた。
りんさんと話がしたかったけど、
秀人が仔犬のように俺にじゃれついてくるので、
一緒にゲームの続きをしながら、
軽くレクチャーをして、
ダイニングテーブルに戻ってりんさんの前に座った。
「怒ってる?」
「えっ?」
「ゲームのこと…」
「んー。
ゲームしちゃうと、話も出来ないから、
淋しくて…」
「ごめん。
つい…」
「男の子って、そんなものなのかしら?
それとも、時代が違うのかな?」
「時代って…」
「私はゲームもしたことないし、
良く判らないな」
「やってみる?」
「なんか、時間を盗られてしまうみたいで…。
私はやりたくないかな?」
「ごめん…」
「良いのよ?
2人とも楽しそうだし」
「俺は…りんさんと話がしたいな」
と言って、
手を伸ばして手を握ってみる。
「やだ。
そこに秀人が居るのよ?」
「あ、ごめん。
つい…」
「駿さんの副業って、
どんなお仕事なの?」
「えっ?」
「あっ…。
立ち入ったこと訊いてしまったわね。
ごめんなさい。
ほら、お互いのこと、
知らないから…」
「えっと…。
自営っていうか…」
「そうなのね?
ほら、夜、電話は切ってるって言ってたから、
バーとか、飲食なのかなって思ったの」
「ヤクザな仕事だからな。
説明しにくい」
「えっ?」
その話はそこで終わってしまった。
多分、りんさんが気を遣ってくれてたんだと思う。
「私はね、こないだコーヒー持ってきて貰った会社で単なるOL。
雑用係かな?」と笑った。
「でも、出張とか、してるよね?
キャリーバッグ持ってること、あるでしょ?」
「時々ね」
「女性で出張行けるとか、
偉いヒトなんじゃない?」
「そんなこと、ないわよ?
女性の方が、良い場合もあるしね。
大抵、上司と一緒だし」
うっ…。
こないだ観たAVが、頭の片隅で再生されて、
動揺してしまう。
「駿さん?
どうしたの?」とあどけない顔で訊かれるの、
ツラいぞ。
綺麗に切り揃えられた野菜は、
前に接待で連れて行かれた老舗のすき焼き屋のようだった。
油断して、また食べ過ぎてしまってはと思って、
少しセーブした。
食休みを少しだけして、
秀人が早速、ゲームを起動すると、
りんさんは溜息をついた。
りんさんと話がしたかったけど、
秀人が仔犬のように俺にじゃれついてくるので、
一緒にゲームの続きをしながら、
軽くレクチャーをして、
ダイニングテーブルに戻ってりんさんの前に座った。
「怒ってる?」
「えっ?」
「ゲームのこと…」
「んー。
ゲームしちゃうと、話も出来ないから、
淋しくて…」
「ごめん。
つい…」
「男の子って、そんなものなのかしら?
それとも、時代が違うのかな?」
「時代って…」
「私はゲームもしたことないし、
良く判らないな」
「やってみる?」
「なんか、時間を盗られてしまうみたいで…。
私はやりたくないかな?」
「ごめん…」
「良いのよ?
2人とも楽しそうだし」
「俺は…りんさんと話がしたいな」
と言って、
手を伸ばして手を握ってみる。
「やだ。
そこに秀人が居るのよ?」
「あ、ごめん。
つい…」
「駿さんの副業って、
どんなお仕事なの?」
「えっ?」
「あっ…。
立ち入ったこと訊いてしまったわね。
ごめんなさい。
ほら、お互いのこと、
知らないから…」
「えっと…。
自営っていうか…」
「そうなのね?
ほら、夜、電話は切ってるって言ってたから、
バーとか、飲食なのかなって思ったの」
「ヤクザな仕事だからな。
説明しにくい」
「えっ?」
その話はそこで終わってしまった。
多分、りんさんが気を遣ってくれてたんだと思う。
「私はね、こないだコーヒー持ってきて貰った会社で単なるOL。
雑用係かな?」と笑った。
「でも、出張とか、してるよね?
キャリーバッグ持ってること、あるでしょ?」
「時々ね」
「女性で出張行けるとか、
偉いヒトなんじゃない?」
「そんなこと、ないわよ?
女性の方が、良い場合もあるしね。
大抵、上司と一緒だし」
うっ…。
こないだ観たAVが、頭の片隅で再生されて、
動揺してしまう。
「駿さん?
どうしたの?」とあどけない顔で訊かれるの、
ツラいぞ。