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モーニングコーヒー
第3章 レベル3〜スゴイ勘違い
「あれ?
なんだ。
ソファに移動して、チューとかしてるのかと思ったら、
まだテーブル越しに話をしてたんだ。
僕、邪魔なら帰るよ」と、
ピアノを弾き終わった秀人がリビングに来て茶化す。
「いや、俺の方が、
そろそろ帰るよ」と立ち上がると、
「えっ?
もう?」とりんさんが言った。
うわ。
そんなこと言われたら、
仕事とかどうでも良くなりそうだけど…、
昨日もやってない編集作業あるからな。
「今日も美味しかったです。
ご馳走様でした」とペコリと頭を下げて、
椅子の背に掛けてたジャケットを羽織った。
「途中まで僕も行く!」と、
秀人も鞄を肩に掛ける。
「なんだか急に静かになっちゃうわね?」と、
りんさんが淋しそうな顔をした。
ダメだ。
そんな顔されたら!
と思ったけど、
秀人が、
「じゃあね?
また来週、来ても良い?」と言いながら、
りんさんの頬にキスをする。
欧米かよ。
「駿さんもハグとか、しないの?」
「いや、まだそんな関係では…」
「ふーん。
そんなことでは、まだまだだね?」と笑われてしまい、
りんさんが、
「秀人!
やめてよ?」と言った。
『ソルト』なら、
秀人の前でもお構いなしにりんさんを引き寄せて、
唇に熱い口づけして、
耳元で「愛してるよ」とか囁くだろう。
でも俺は、
「じゃあ、また、明日」ってなんとか声を絞り出してお辞儀することしか出来なかった。
ホント、チキン野郎だ。
マンションを出て、駅までのんびり歩きながら、
秀人は俺に、
「で、ホントの処はどうなの?」と言った。
「どうって?」
「昨日は、りんと寝たの?」
「まさか!
ってか、俺、泥酔して、
りんさんのベッドで爆睡。
りんさん、ソファで寝たんだってさ。
最低だよ」
「ママにはさ、離婚した後も彼氏とか、居なかったよ。
男の人なんて!って感じ。
あ、離婚の原因、聞いた?
ま、その辺は本人から聞いてよね?
僕もあんな父さんや、
おばあちゃんじゃ、
ママ、可哀想だと思ったよ。
あーあ。
僕、早く高校卒業して、
ママと暮らしたいな。
家裁判断で、親権、父さんだけど、
大きくなったら自分の意思が優先でしょ?
あ、僕が居たら邪魔なのかな?
だったら、一人暮らししようかな?」
そんなことを秀人は話していた。
なんだ。
ソファに移動して、チューとかしてるのかと思ったら、
まだテーブル越しに話をしてたんだ。
僕、邪魔なら帰るよ」と、
ピアノを弾き終わった秀人がリビングに来て茶化す。
「いや、俺の方が、
そろそろ帰るよ」と立ち上がると、
「えっ?
もう?」とりんさんが言った。
うわ。
そんなこと言われたら、
仕事とかどうでも良くなりそうだけど…、
昨日もやってない編集作業あるからな。
「今日も美味しかったです。
ご馳走様でした」とペコリと頭を下げて、
椅子の背に掛けてたジャケットを羽織った。
「途中まで僕も行く!」と、
秀人も鞄を肩に掛ける。
「なんだか急に静かになっちゃうわね?」と、
りんさんが淋しそうな顔をした。
ダメだ。
そんな顔されたら!
と思ったけど、
秀人が、
「じゃあね?
また来週、来ても良い?」と言いながら、
りんさんの頬にキスをする。
欧米かよ。
「駿さんもハグとか、しないの?」
「いや、まだそんな関係では…」
「ふーん。
そんなことでは、まだまだだね?」と笑われてしまい、
りんさんが、
「秀人!
やめてよ?」と言った。
『ソルト』なら、
秀人の前でもお構いなしにりんさんを引き寄せて、
唇に熱い口づけして、
耳元で「愛してるよ」とか囁くだろう。
でも俺は、
「じゃあ、また、明日」ってなんとか声を絞り出してお辞儀することしか出来なかった。
ホント、チキン野郎だ。
マンションを出て、駅までのんびり歩きながら、
秀人は俺に、
「で、ホントの処はどうなの?」と言った。
「どうって?」
「昨日は、りんと寝たの?」
「まさか!
ってか、俺、泥酔して、
りんさんのベッドで爆睡。
りんさん、ソファで寝たんだってさ。
最低だよ」
「ママにはさ、離婚した後も彼氏とか、居なかったよ。
男の人なんて!って感じ。
あ、離婚の原因、聞いた?
ま、その辺は本人から聞いてよね?
僕もあんな父さんや、
おばあちゃんじゃ、
ママ、可哀想だと思ったよ。
あーあ。
僕、早く高校卒業して、
ママと暮らしたいな。
家裁判断で、親権、父さんだけど、
大きくなったら自分の意思が優先でしょ?
あ、僕が居たら邪魔なのかな?
だったら、一人暮らししようかな?」
そんなことを秀人は話していた。