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モーニングコーヒー
第3章 レベル3〜スゴイ勘違い
「あら!
秀人、今日は来れないんですって」と、
お皿を出しながらりんさんが言う。

「ハンバーグ、秀人の分も焼き始めてしまったのに」

「俺、2人分くらい、食えますよ」と言うと、
「じゃあ、お願いしちゃおうかな?」と笑う。


…秀人、来ないなら、
今夜は2人きりか。
これは…。
最後までってことだよな?
でも、キスくらいで留めるべきか?
それとも帰った方が良いのかな?


グルグル考えてたら、
「駿さん、運ぶの、
手伝っていただけます?」と言われて、
慌てて立ち上がった。


温野菜がたっぷりと添えられたハンバーグには、
デミグラスソースが掛かっていて、
目玉焼きまで乗っているという、
王道の男子が大好きなヤツだった。

それに白飯!

スープじゃなくて、
豆腐と和布の味噌汁。

完璧な夕食。


「お酒、なくて。
コンビニで買ってきましょうか?」

「いや、大丈夫。
飲むとまた、寝ちゃうと勿体無いから」

「じゃあ、お茶にしますね?
食後にコーヒー淹れます」



テレビもない代わりに、
小さく音楽がかかっている心地良い夕食。


「いつも1人だから、
嬉しいな」と言いながら、
美味しそうにご飯を食べる様子を見てるのも楽しかった。


食後のコーヒーは、
「マシンで淹れるやつなの」と言いながら、
マグカップにたっぷり、
アメリカンコーヒーを出してくれる。

猫舌のりんさんは、
ミルクを入れてるようだった。


そして、
「話があるの…」と神妙な顔で言った。
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