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モーニングコーヒー
第5章 レベル5〜プロポーズ
「じゃあさ、
結婚して、僕のこと、引き取ってよ?」


「秀人!
そんな無理なこと、言わないで?」


「ママだって、駿さんのこと、
好きなんでしょ?
もたもたしてると、おばあちゃんになっちゃうよ?」


「いや、りんさんは可愛くて、
おばあちゃんなんか程遠いよ?」


「秀人、聴いて?
駿さんね、ママより10歳以上、歳下なの。
結婚しても、ママ、多分子供も産めないし、
駿さんがまだまだ男盛りの時に、
ママは本当におばあちゃんになってるわ?
だから、結婚は…」と涙ぐんでりんさんが言う。


「もう、面倒臭いな。
駿さん、ママのことが好きで、
ママも駿さんのことが好き。
それで良いじゃん。
駿さん、子供欲しいとか、言ったの?
医学は進歩してるから、
別にまだ、産めるんじゃないの?」と、
秀人が大人びた顔で言う。


「私たち、まだ、そんな…」


「えっ?
昨日から泊まってたんでしょ?
まだヤッてないの?
駿さん、ゲイなの?
それとも、勃たないとか?」


「いや、ゲイじゃないよ。
勃つし。
でも、りんさんが不安がない状況で抱きたいし、
秀人にもきちんと話をして了承して貰いたいし、
俺、ヤクザな仕事だし」


「フリーターってこと?
別に、暮らしていける程度稼げれば良いんじゃない?
ママも働いてるし」


「えっと…。
ママ、仕事辞めるって言っちゃって。
来月末には失業しちゃうの」


「へっ?
なんで?」


「ちょっと早とちりしちゃって。
日本語、難しいんだもん」と、
恥ずかしそうに笑った。


「訳わかんない。
ちょっと、説明してよ?」と秀人に言われて、
2人とも、しょぼんとしてしまう。


りんさんがお茶を淹れてくれて、
3人であれこれ、話すことになった。
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