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モーニングコーヒー
第5章 レベル5〜プロポーズ
3人でカルティエに行って、
指輪を選ぶことにしたけど、
りんさんは遠慮してるのか、
「ダイヤモンドも指輪より、
普段、毎日身に付けられる指輪だけ、欲しい」と譲らない。

結構、頑固なトコもあるなと、
可笑しくて笑ってしまう。


店員さんが、
「でしたら、結婚指輪に選ばれる中で、
中に小粒のダイヤモンドなどが入ったタイプもございますが…」とアドバイスしてくれる。


「駿さんも、結婚指輪、
嵌めてくれるの?」


「えっ?
指輪とか、したことないけど、
無くさないかな?」


「外したり、つけたりをしなければ、
大丈夫じゃないかしら?」


「じゃあ、結婚指輪で、
りんさんだけダイヤが入ったヤツにしよう」


「この三連のは?
カッコいいよ?」と、秀人が言う。


「素材も色々変わったのもあるんだな」


「こっちのLOVEシリーズは?」


「それも、良いね?
りんさんだけ、ダイヤ入ってるヤツ。
色は何色が似合うかな?」


「秀人もお揃いでするか?
家族リング」


「えっ?
良いよ。
学校にはしていけないしさ。
それこそ、無くしそう」


「じゃあ、大学入る時にお祝いで買おうか?」


「やだよ。
どうせするなら、
彼女とお揃いが良いもん」


「あら?
彼女、出来たの?」


「いや、まだ…」


「ご家族で、仲良しですね?」と言われて、


「いや、これから家族になるんだ。
プロポーズ受けて貰ったから…」と言うと、

「まあ、おめでとうございます」と微笑まれた。


刻印する文字の確認をして、
仕上がる日の確認をする。


「そのピックアップする日付を刻印して貰うので良いかな?
その日に、入籍しよう?
大安みたいだし。
家族に報告もしないといけないし。
それに、りんさんの気が変わらないうちに!」と言うと、
恥ずかしそうに笑う。



俺がりんさんの指輪を買って、
りんさんが俺のを買ってくれる。


その後、いつもの花屋に立ち寄って、
いつもの店員さんを探して、
「無事にプロポーズ、成功したよ」と報告した。


りんさんが、
「素敵なお花をありがとう」と声を掛ける。


「来週の土曜日に入籍するから、
記念のお花、お任せで頼めるかな?」と言うと、
「気合い、入れちゃいますね!」と笑ってくれた。


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