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モーニングコーヒー
第6章 レベル6〜1ボスの攻略
りんさんは、静かな声で言った。


「とにかく、秀人は連れて行きます。
本人のやりたいことをバックアップするのが、
親でしょう?
いつまでもお義母様の言いなりなんて!
それと、そろそろ京子さんとのことも、
きちんとして差し上げてください。
ずっと、貴方に尽くしてきて、
お義母様から召使いのようにされてて、
あんまりだわ?」


「えっ?
鈴さま…」


「私では満足出来なくて、
私もとても耐えられなかったけど、
京子さんだけは、
ずっとお側に居てくれてるんでしょ?
だったら、それに応えてあげるべきでしょう?」


「私はそんな…。
ずっと奥様を裏切って…」


「だって、
結婚前からずっと…だったんでしょう?
だったら、最初から私じゃなくて、
京子さんと結婚すれば良かったのに。
京子さんは、私がこちらに嫁いで、
お義母様や貴方から酷いことをされてた時も、
いつも力付けてくれようとお声を掛けてくださるような、
とてもお優しくてお強い方よ?」


「京子は、学歴もないし、
元々、うちの使用人で…」


「そんなこと、どうでも良いじゃない?
馬鹿みたい。
一番、想ってくれてる人が一番大切。
それだけで良いのに、
その人すら守れないなんて、
男として情けないじゃない?」


「…」


「私は、私を、
私と秀人を誰よりも想ってくれて、
護ろうとしてくれる駿さんと出逢えたから、
3人で歩んでいきます。
他には何も要らないし、お互いのこと、まだあまり知らないけど、
それで良いと思ってます」と言って、
俺の手をギュッと握ってくれる。


俺も手を握り返した。


秀人がキャリーバッグとギターを抱えて、
部屋に戻って来たので、
立ち上がった。


「もう、二度とここに来ることはないです。
後は弁護士さんにお任せします。
私達3人の生活を壊そうとしたら、
絶対に許さない。
私、最後まで闘いますから!」と言って、
りんさんは俺と秀人を従えて部屋から出て行く。


あ、あれ?
ひょっとして、
りんさんが勇者で、
俺と秀人はお付きの人だったのか?


まあ、それでも良いか。


そう思いながら、
1ボスを攻略して、
ダンジョンを後にした。
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