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モーニングコーヒー
第7章 レベル7〜入籍とようやく本当の初夜!
仕事が終わってダッシュで店に行って、
迷うことなく黒服とシャツを買って、
ダッシュで帰宅するとギリギリの時間だった。


ザッとシャワーだけしてから着替えると、

「まさに、『ソルト』って感じだね?」と、
秀人が笑う。


3人で訪問した弁護士さんはとても優しそうなベテランの弁護士で、
偶然にも大学の先輩のお父さんだった。

先輩も事務所に居て、
驚いてしまった。


話を丁寧に聞いてくれて、
書類も用意されていて、
婚姻届や養子縁組の届も揃っていたので、
3人で署名捺印していく。


「証人の処は、私と…
せっかくだから真人にも署名させますよ。
先に婚姻届は出しておいて、
それが受理された後に、養子縁組の届出になる。
同日でも出来るけど、
養子縁組の方は、
先方との話もしないといけないから、
先に婚姻届提出しておいても良いかもしれないな?
これからでも時間外に出せるけど、
どうしますか?」と言われる。


りんさんと2人、
見つめ合って固まってしまう。


「土曜日に出そうと思ってたから…」と俺が言うと、
「えっ?なんで?」と、
先輩に言われる。


「大安吉日だし、
指輪が出来上がってくるし」


「保守的だな。
早いにこしたこと、ないぞ?」


「りんさんのご両親にも挨拶出来てないし」


「おや?
確か、ご両親様はブラジルだかアメリカですよね?」


「はい。
今はブラジルです」


「じゃあ、電話で良いから連絡しとけよ?
こんな綺麗なヒト、
うかうかしてると盗られるよ?
なんなら、俺、モーション掛けるぞ?」と、
先輩が熊みたいな顔で言う。


ヤバい。
先輩は絶対の山岳部だけど、
そこだけは譲れない。


「判りました。
今日、連絡して、
明日、入籍します!!
りんさん、それで良いよね?」と訊くと、
イキオイに押されるように頷いた。



養子縁組の用紙は弁護士さんに預けて、
婚姻届だけ握り締めて、
3人で弁護士事務所を後にした。
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