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モーニングコーヒー
第7章 レベル7〜入籍とようやく本当の初夜!
時間も遅くなったから、外で飯でもって話になって、
初めて2人の演奏を聴いたお店に立ち寄ってみた。


「今日は演奏ないの?」と、
常連さんらしき人に声を掛けられながら、
端の席で肉をモリモリ食べてから帰宅した。


ブラジルとの時差は12時間ってことなので、
こっちの夜は、向こうでは午前中になる。

取り敢えず、帰宅したらお母様に電話して、
明日の朝、仕事前にお父様を捕まえて報告することになったから、
俺はカフェに出勤が遅れると電話をしておいた。




帰宅してから、
最初電話をしてからSkypeに替えて、
りんさんがお母様に連絡をしてくれる。


ポルトガル語で話を始めていたから、
びびっていたけど、
Skypeになると、まるっきり日本人顔の優しそうな姿にホッとする。

そして、ゆっくりした日本語で挨拶をしてくれた。


秀人も、
日本語とポルトガル語をチャンポンで話している。


俺だけ、アウェイかよ。


いや、頑張る。


日本語だけで自己紹介して、
お嬢さんに結婚を申し込んだことと、
その件でご報告したいことを伝えた。


「結婚は2人で決めることよ?」と、
りんさんとよく似た口調でおっとりした雰囲気で言う。

そして、
「パパは、6時には帰ってくるかしら?
その頃、また、Skypeでお話ししましょう。
秀人も引き取ってくれるのね?
ありがとう!」と言って、
投げキスを画面越しにするのは、
既に中身はブラジル人になっているのかもしれない。


そして、
「パパも話があるって言ってたわ」と、
気になることを言いながら通話は終わった。



ん?
話がある?
なんだろう?
結婚とは別の話だよな?



そんなことを考えながら、
のんびりとりんさんの淹れてくれた焙じ茶を3人で飲んだ。



そして、その日、
俺は緊張してあまり眠れないまま、
朝を迎えた。


6時には既にりんさんはお弁当を詰め終わっていた。

秀人を起こしてくださいと言われて、
声を掛けると、
秀人は酷い寝癖頭で、
笑ってしまったら少し緊張が和らいだ。
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