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モーニングコーヒー
第8章 レベル8〜ちょっと哀しい昔話
今、冷静になって考えてみると、
全部、私の不甲斐無さのせいだった。
婿養子を取って親の代からの病院を守ろうという強い母親の言いなりで、
子供の頃から萎縮していて反抗も出来なかった。

京子のことも、
最初は単に好奇心もあって関係を持ったのかもしれない。
でも、私の言うことをなんでも聞いてくれて、
母親に強く出れない分、
京子には威圧的で、わがままで、
乱暴なことをしては自分だけ満足するような関係だった。
歳も離れていて、身体も痩せていて色黒で、
唆られるような処もないから、
縛ってみたり、叩いたり、
無理矢理、舐めさせたり、
本当に酷いことをした。
でも、京子はいつでも言いなりで、
声を上げて悦んでくれてた。

それに対して、鈴さんは本当に、
天使のようだった。
神聖で傷つけてはいけないような美しさで、
私の妻になってくれたことも信じられないほどだった。

それなのに、
妊娠させて跡継ぎ作るまで、
自分が確認すると母親に言われて、
それを拒めなかった。
挿入してる処も確認するのに見易くする為に脱毛させるように言われて、
私がそれを鈴さんに言った時、
鈴さんはなんて思っただろう?

すっかり脱毛された鈴さんを見たら、
まるで少女のようで、
とても自分のグロテスクなモノを挿れるなんてと思うほど、
綺麗で痛々しかった。

だから、多分、勃たなくなった。

そういえば良かったのに、
お前なんかじゃ勃たないとか、
酷いことを言ったよ。

鈴さんは震えて、
「ごめんなさい」と泣いていた。

そんな鈴さんの髪を掴んで、
無理矢理、舐めさせたりした。


それでも勃たなくて、
京子にやって貰ったりして。

挙句に京子にも勃たなくなって、
本当に自暴自棄になって、
物を投げつけたり、叩いたりした。


鈴さんにも、秀人にもあたっていた。


そうしていると、
自分に権力があるように思えて、
気づくと股間が硬くなっていることもあった。

暴君ネロになった気もしたよ。

残虐なことをして勃ってやれるようになるなんて。


このままいたら、
私の心は壊れてしまうかもしれないと恐れた。


だから…。

鈴さんが家を出てくれて良かったんだと思った。


ただ、愛せば良かったのに、
それすら出来なかった。


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