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モーニングコーヒー
第8章 レベル8〜ちょっと哀しい昔話
亡くなったお祖母さんの遺言状というのを、
真人先輩は先方の弁護士から預かって家に来てくれた。
あの建物の権利は、彼女が所有していて、
それを全て、孫の秀人にとしていた。
そして、預貯金や宝石などは、
りんさんにとなっていた。
何故か、一人息子であるりんさんの元夫さんには、
何も残していなかった。
そもそも認知症が疑われていたし、
多分、元夫さんから、
財産分与の申し立てがあるだろうって話になって、
この辺りは先輩の事務所に任せるということにした。
りんさんは、
自分の分、放棄しても良いと言ってた。
宝石なども、ずっと尽くしてきた京子さんに…と言うけど、
かえって、それ、嫌かしら?なんてことを言っていた。
秀人も、あのビル、貰っても、
医者になる訳じゃないし…と困惑していた。
その話はすぐに何かをしなければいけない訳でもなく、
あれこれ調べてから遺産相続の書類作ったりしないといけないから、
真人先輩の事務所に一任する方向になった。
「折角の土曜日にお付き合いいただいたので…」と、
りんさんが真人先輩を夕食に誘うと、
先輩はすっかり寛いでネクタイを緩めていた。
真人先輩は先方の弁護士から預かって家に来てくれた。
あの建物の権利は、彼女が所有していて、
それを全て、孫の秀人にとしていた。
そして、預貯金や宝石などは、
りんさんにとなっていた。
何故か、一人息子であるりんさんの元夫さんには、
何も残していなかった。
そもそも認知症が疑われていたし、
多分、元夫さんから、
財産分与の申し立てがあるだろうって話になって、
この辺りは先輩の事務所に任せるということにした。
りんさんは、
自分の分、放棄しても良いと言ってた。
宝石なども、ずっと尽くしてきた京子さんに…と言うけど、
かえって、それ、嫌かしら?なんてことを言っていた。
秀人も、あのビル、貰っても、
医者になる訳じゃないし…と困惑していた。
その話はすぐに何かをしなければいけない訳でもなく、
あれこれ調べてから遺産相続の書類作ったりしないといけないから、
真人先輩の事務所に一任する方向になった。
「折角の土曜日にお付き合いいただいたので…」と、
りんさんが真人先輩を夕食に誘うと、
先輩はすっかり寛いでネクタイを緩めていた。