この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
モーニングコーヒー
第8章 レベル8〜ちょっと哀しい昔話
真人先輩は、
りんさんにビールを注がれて、
物凄くご機嫌になっていた。


「こいつ、変わってない?」


うわ、
何を言い出すんだよ?
やめてくれ。


「医学部でさ、すごく成績良かったんだよ。
親は教授だしさ。
それなのに、いきなり、
法学部に転部してきたの。
まあ、凄い記憶力だったから、
在学中の4年の時に司法試験合格したんだよな?
そのくせ、任官拒否?
うちの事務所に来いよって言ってたのにさ」


「いや、ちょうど、
ばあちゃんが身体を悪くしたから…。
拒否ってわけでは。
物理的に行けなくなって…」


「それで、介護しながら、
カフェでバイトだろ?
よく食い繋いでたな?」


「えっと、まあ…」


先輩には、『ソルト』の仕事、
言ってなかったな。


「しかし、こんなに可愛い嫁さんとか、
羨ましいぞ。
俺なんてさ、幼馴染のこと、
好きだったのに言えなくて。
コンプレックスあったしな。
それで、見合い結婚して失敗してさ。
その後、また、しょうもない女と結婚して離婚して。
三度目の正直だ!
次こそはって、その幼馴染にちゃんとプロポーズしようと思ってたら、
今度は先輩に拐われたよ」と言いながら、
泣いている。



相変わらず、喜怒哀楽が激しくて、
でも、温かくて優しいヒトだ。
泣いたり笑ったり、忙しい。



「親父さん…塩田教授とは、相変わらず絶縁状態なのか?」


「ええ。まぁ…」


「親なんてさ、いつまでも、元気って訳でもないし、
ちゃんと結婚の報告、しておけよ?」と言いながら、
りんさんの焼いたマドレーヌを手土産に帰っていった。


なんか、色々な情報で、
頭の中が破裂しそうになっていた。



生配信、
緊急で休みにしておいて良かったと心から思った。


『本日入籍』っていうタイトルで、
ショートムービーだけアップしておいた。



コメント欄がすごいことになっているのを知ったのは、翌日のことだった。
/178ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ