この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて遠い
第12章 善人か悪人か
─────…

「お姉ちゃんお姫様みたい。」


大きなベッドに横たわりながら隼人が言った。



「これ…?」



大きな浴場から上がったら、用意されていた薄いワンピース。


素材からして寝るときの服なのは分かったが、あまりにかわいらしいので私もちょっとびっくりした。


だけど、透け透けなので、上からバスローブを羽織っている。


「うん、似合ってる!」



眠そうに目を擦りながら隼人が言う。



「ありがとう…
ほら、寝るまで脇にいてあげるから、寝なさい」



「うん……ねぇ…お姉ちゃん…ひかる、怒ってたね…」



ゆっくりと目を瞑りながら隼人がいった。



そういえば、私もむかついちゃって、隼人がいることそっちのけで怒鳴っちゃったな…



「うん、でも大丈夫…」


私は反省しながら隼人の額を優しく撫でた。



「お姉ちゃんとひかる…仲直りする…?」



「……するよ。だから安心して…」



「よかった………」



しばらく黙っていると、隼人はスー…とかわいらしい寝息をたて始めた。



「おやすみ」



私はそう囁くと、ゆっくりベッドの淵から立ち上がり、起こさないよう静かに隼人の部屋から出た。





仲直り…か……


もともとお金で繋がっている関係…


楯突く立場にないのは分かってるし、別に怒らせたいわけじゃないけど。


有川様の真意が分からなくてどうしてよいのか分からない…


「はぁ…」


私は大きくため息をつくと自室の扉を開けた。
/518ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ