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近くて遠い
第12章 善人か悪人か
─────…
「お姉ちゃんお姫様みたい。」
大きなベッドに横たわりながら隼人が言った。
「これ…?」
大きな浴場から上がったら、用意されていた薄いワンピース。
素材からして寝るときの服なのは分かったが、あまりにかわいらしいので私もちょっとびっくりした。
だけど、透け透けなので、上からバスローブを羽織っている。
「うん、似合ってる!」
眠そうに目を擦りながら隼人が言う。
「ありがとう…
ほら、寝るまで脇にいてあげるから、寝なさい」
「うん……ねぇ…お姉ちゃん…ひかる、怒ってたね…」
ゆっくりと目を瞑りながら隼人がいった。
そういえば、私もむかついちゃって、隼人がいることそっちのけで怒鳴っちゃったな…
「うん、でも大丈夫…」
私は反省しながら隼人の額を優しく撫でた。
「お姉ちゃんとひかる…仲直りする…?」
「……するよ。だから安心して…」
「よかった………」
しばらく黙っていると、隼人はスー…とかわいらしい寝息をたて始めた。
「おやすみ」
私はそう囁くと、ゆっくりベッドの淵から立ち上がり、起こさないよう静かに隼人の部屋から出た。
仲直り…か……
もともとお金で繋がっている関係…
楯突く立場にないのは分かってるし、別に怒らせたいわけじゃないけど。
有川様の真意が分からなくてどうしてよいのか分からない…
「はぁ…」
私は大きくため息をつくと自室の扉を開けた。
「お姉ちゃんお姫様みたい。」
大きなベッドに横たわりながら隼人が言った。
「これ…?」
大きな浴場から上がったら、用意されていた薄いワンピース。
素材からして寝るときの服なのは分かったが、あまりにかわいらしいので私もちょっとびっくりした。
だけど、透け透けなので、上からバスローブを羽織っている。
「うん、似合ってる!」
眠そうに目を擦りながら隼人が言う。
「ありがとう…
ほら、寝るまで脇にいてあげるから、寝なさい」
「うん……ねぇ…お姉ちゃん…ひかる、怒ってたね…」
ゆっくりと目を瞑りながら隼人がいった。
そういえば、私もむかついちゃって、隼人がいることそっちのけで怒鳴っちゃったな…
「うん、でも大丈夫…」
私は反省しながら隼人の額を優しく撫でた。
「お姉ちゃんとひかる…仲直りする…?」
「……するよ。だから安心して…」
「よかった………」
しばらく黙っていると、隼人はスー…とかわいらしい寝息をたて始めた。
「おやすみ」
私はそう囁くと、ゆっくりベッドの淵から立ち上がり、起こさないよう静かに隼人の部屋から出た。
仲直り…か……
もともとお金で繋がっている関係…
楯突く立場にないのは分かってるし、別に怒らせたいわけじゃないけど。
有川様の真意が分からなくてどうしてよいのか分からない…
「はぁ…」
私は大きくため息をつくと自室の扉を開けた。