この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
近くて遠い
第12章 善人か悪人か
「遅いな」
「あっ、有川様!?」
扉を開けると美しい人がたたずんでいるのが目に入って、思わず萎縮した。
お酒を片手に無表情でこちらをじっと眺めている。
「何の用ですかっ!」
強気で声を出す私にじりじりと有川様が近付く。
「俺の家だ。どこで何をしていようと俺の勝手だ」
「っ……」
ドアに追いやられるとフワリとお酒の匂いが漂う。
相当飲んだのか、いつもより顔付きが艶かしい…
有川様はグラスの中に入ったお酒を一気に口に含むと、グラスを脇のテーブルに置き、私の唇をいつものように乱暴に奪った。
「んっっ…」
コクコクと、口の中で生温くなったお酒が注がれる。
一気に広がるアルコールの味。
ツー……と首筋に垂れる水滴が身体をくすぐった。
「何故そんなに反発するっ…」
無理矢理飲まされたお酒に喉がじんわりと熱くなった。
「はぁ…あり…かわさま…やめて…」
抵抗虚しく有川様は羽織っていたバスローブを無理矢理にひんむく。
身体を隠すには頼りない薄いワンピース……
「お前のっ…お前の考えてる事が分からないっ…」
「いたいっ…」
有川様は叫びながら私を大きなベッドに投げ付けた。
この人本当に何なの…?
考えてることが分からないって…
私の台詞なんだけどっ…
振り返ろうとしたその瞬間腰にズシッと重みを感じた。
「ひゃぁっ」
跨がれ、背後から耳を舐められる。
「絶対に服従させてやる」
耳元から広がるその声に身体がゾワりと粟立つ…
「服従だなんてっ…きゃっ」
有川様の手が、私の胸を掴んだ。
薄い生地を通して有川様の熱が伝わる。
「買われたということの意味が…お前はよく分かっていないようだな」
「なっ……あっ…やめっ…んっ…」
クルリと身体を回転させられ仰向けになると、
少し上気した有川様の顔が近付いてまた乱暴にキスをしてきた。
「あっ、有川様!?」
扉を開けると美しい人がたたずんでいるのが目に入って、思わず萎縮した。
お酒を片手に無表情でこちらをじっと眺めている。
「何の用ですかっ!」
強気で声を出す私にじりじりと有川様が近付く。
「俺の家だ。どこで何をしていようと俺の勝手だ」
「っ……」
ドアに追いやられるとフワリとお酒の匂いが漂う。
相当飲んだのか、いつもより顔付きが艶かしい…
有川様はグラスの中に入ったお酒を一気に口に含むと、グラスを脇のテーブルに置き、私の唇をいつものように乱暴に奪った。
「んっっ…」
コクコクと、口の中で生温くなったお酒が注がれる。
一気に広がるアルコールの味。
ツー……と首筋に垂れる水滴が身体をくすぐった。
「何故そんなに反発するっ…」
無理矢理飲まされたお酒に喉がじんわりと熱くなった。
「はぁ…あり…かわさま…やめて…」
抵抗虚しく有川様は羽織っていたバスローブを無理矢理にひんむく。
身体を隠すには頼りない薄いワンピース……
「お前のっ…お前の考えてる事が分からないっ…」
「いたいっ…」
有川様は叫びながら私を大きなベッドに投げ付けた。
この人本当に何なの…?
考えてることが分からないって…
私の台詞なんだけどっ…
振り返ろうとしたその瞬間腰にズシッと重みを感じた。
「ひゃぁっ」
跨がれ、背後から耳を舐められる。
「絶対に服従させてやる」
耳元から広がるその声に身体がゾワりと粟立つ…
「服従だなんてっ…きゃっ」
有川様の手が、私の胸を掴んだ。
薄い生地を通して有川様の熱が伝わる。
「買われたということの意味が…お前はよく分かっていないようだな」
「なっ……あっ…やめっ…んっ…」
クルリと身体を回転させられ仰向けになると、
少し上気した有川様の顔が近付いてまた乱暴にキスをしてきた。