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近くて遠い
第23章 信頼関係
「何か手掛かりも掴めてないのか…?」


「手掛かり…」


と空(くう)を見つめながら要が呟く。


「探すの、手伝うぞ。」


その言葉に要がびくっと身体を震わせた。


「傘を……」



「傘……?」



微かに聞こえた要の言葉を光瑠が繰り返す。


「はい、傘もささずにいたので、私は自分の傘を……グレーの傘を彼女に貸しました。」



傘…


「それだけか…?」


光瑠が尋ねると、要の顔が次第に歪んで、そうですねと呟いた。


「そうか…」


グレーの傘…

それだけでは要の言っている彼女は見つけられないだろう…

そんなものこの世に溢れている…


この前も、見たばかりだ──あれはどこだったか…


「他になんかあったら言え。」



「……ありがとうございます。」



頭を下げる部下を見つめて、光瑠は再び仕事へ戻る。


休む時間もすべて仕事にあてて、出来るだけ早めに自宅に帰る。


家で自分の帰宅を待ってくれる人がいるから…


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