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近くて遠い
第26章 糸の綻び
幽霊のように、私は庭に出た。


明日から、光瑠さんもいない。

そんな状態で私は大丈夫なのだろうか、とてつもなく不安だった。



行かないでほしい──


「光瑠さんっ…」


薔薇のアーチの前で私はしゃがんだ。


もう訳が分からない事だらけだった。


お父さんのこと

お母さんのこと

隼人のこと

そして

光瑠さんのこと

……要さんのこと──



なに一つはっきりしたものを掴めないまま、どうやって息をしたらいいのかも分からない。


ただ勝手に涙だけが溢れる。





その時、

強い風が吹いて、私の身体を倒そうとした。



っ……!



ハッとした。


切れてしまう。


解れた糸が──







「お母さんっ…!」





嫌な予感がした。



私は勢いよく立ち上がって再びお母さんの部屋へと戻った。


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