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近くて遠い
第34章 Sweet Night
皆が足を進める方向と同じ方向に進むと
びっくりするほど広いホールがあった。
予想以上にたくさんの人で溢れかえっていて、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
その中に足を踏み入れると、フワリと甘いにおいが私を包んだ。
「今日はね、世界中からたくさんの一流職人が集まって新作の試食会を開いているんですよ…」
え?
一流職人って…
「何のですか?」
「ふっ…大きく息を吸って下さい。」
要さんに言われた通り、私はゆっくりと深呼吸するように息を吸い込んだ。
身体いっぱいに広がる
大好きな甘い甘い…
カカオの香り──
「…チョコレートっ!!」
思わず声を上げた私を見て要さんはクスッと笑ったあと、
「正解…」
と耳元で囁いた。
びっくりするほど広いホールがあった。
予想以上にたくさんの人で溢れかえっていて、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
その中に足を踏み入れると、フワリと甘いにおいが私を包んだ。
「今日はね、世界中からたくさんの一流職人が集まって新作の試食会を開いているんですよ…」
え?
一流職人って…
「何のですか?」
「ふっ…大きく息を吸って下さい。」
要さんに言われた通り、私はゆっくりと深呼吸するように息を吸い込んだ。
身体いっぱいに広がる
大好きな甘い甘い…
カカオの香り──
「…チョコレートっ!!」
思わず声を上げた私を見て要さんはクスッと笑ったあと、
「正解…」
と耳元で囁いた。