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不良の彼は 甘くて強引
第9章 再会:出会い


「良かったら…御名前を教えていただけませんか」


柚子は丁寧な口調で聞く。

この感謝の気持ちをどう伝えたらいいのか…

彼女には名前を聞く以外の方法がすぐには思い浮かばなかったのだ。




「俺は…三上、翔 (ショウ) 」

「三上……翔さん」

男の名前を繰り返す。



翔はそこで、不意に意味ありげな笑みを浮かべた。



「どうかしましたか?」

「いや…、実は俺、君の名前は知っているんだ、矢崎さん」

「えッ?どうして…」

「君は…俺の行っている大学ではちょっとした有名人だからね」



・・・?


どういう意味だっけ…

えっと、つまり──


「〇〇大のことですか?」

「そうだよ」

「え……なら、先輩ってことですか?」

「正解っ」


こんな所で先輩に助けられるなんて。


ちょっと待ってよ…

三上先輩って、聞いたことがあるような


「もしかして、法学部の」

「そうだよ法学部四年。…なんだ、俺も少しは有名人なのかな?」


翔は品の良い笑みを浮かべ珈琲を一口飲んだ。



三上先輩という名は、柚子の友人たちが口々に噂しているのを聞いたことがある。


格好良くて、優しくて──

もちろん優等生

そんな先輩が法学部にいるのだと、女の子たちは色めき立っていた。



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