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不良の彼は 甘くて強引
第10章 本心
「──…お前、俺に殺されに来たのか?」
「馬鹿言わないで」
「…ならお前の目的は何だ」
「そうね…」
紗織はくるりと向きを変え数歩だけ歩くと
匠の方へ振り返った。
「今決めたわ、…あなたの邪魔をすること」
その笑みに、匠さえも背筋に寒気を覚える。
そのまま紗織は去っていった。
.......
部屋に戻った匠は荒々しくドアを閉めた。
「・・・・」
もし相手が女でなければ即、殺すところだ。
この俺を侮辱するとは舐めたまねを…。
“イライラするな …
こんな時はいったいどうすればいい?”
今までならその辺の女をレイプでもしただろうが…
もしくは、生意気な不良どもに喧嘩でも売ってボコボコにするか。
だが今は……
「柚子…」
そうだ
あいつがいい、あいつを
好きなだけ犯してやりたい。
あの喘ぎ声を、その柔らかな唇から絞り出してやりたい。
──ったく
「……ハッ」
俺はつくづく異常者だ…。