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不良の彼は 甘くて強引
第11章 ベンチ


蟻の動きをじっと見つめる柚子。


ベンチに誰か座ってきたので
さり気なく横に寄る。


ん?

その人と目があった。


「あ、先輩ッ」

隣でニコリと笑った男は翔だった。


「こんにちはっ」

「こんにちは」

互いに丁寧な挨拶をかわす。


「君はここで勉強してるの?」

「そうですよ、…三上先輩もですか?」

「いや、俺は…」


そう言って翔が取り出したのはなんと、新聞。



“大学で新聞読むの!?”


ちょっと、変…

ふふっ


「何だよ、柚子ちゃんまで笑うのかい?」

翔は微笑む柚子と一緒になって笑った。


「いえ、ただ…家で読んでくればいいのに」

わざわざ持って来なくても

「ハハッ、俺、朝はどうも弱くてね」

そう言いながらパラパラと記事に目を通している。



柚子も横から覗き込んだ。


翔の目線を追い、その記事の見出しを読む。



《判決は 原発側の勝訴》



「・・・・・」

柚子は眉をひそめた。


ある原子力発電所の停止と損害賠償をめぐり
電力会社と地域住民による裁判の結果だ。




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