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不良の彼は 甘くて強引
第11章 ベンチ



「市ノ瀬君だろ」


名を呼ばれて我にかえる匠。


振り返ると、そこには茶髪の男が立っていた。


「誰だ」

「俺は、三上」


名乗った翔は匠の向こうに見える柚子の姿に気づくとクスリと笑う。


「彼女に…用なのかい」

「違う」

匠は立ち去ろうとした。



「行ってあげなよ、彼女は待っているはずだ」


「……っ」



翔は何となく感じていた。

あの時…

ある人からプレゼントされたのだという柚子の服

彼女の言い方から、それは恋人からのものなのだということを。



なのにどうして──

彼女はいつも一人なのか。


柚子が恋人らしき男と話すのを、翔は見たことがなかった。


もし噂通り市ノ瀬の彼女なのなら……

柚子は彼を、そこに座って待ち続けている気がしてならない。




「じゃあ…」



翔は匠を残してその場から立ち去った。




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