この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第12章 浴衣祭り

「綺麗にできたかしら…?」

柚子は鏡に映る自分を眺める。


《浴衣は自分で着れる女になりなさい》

それが彼女の母の方針のひとつだった。

理由は知らないが、こうして着付けることができたのもそのお陰だ。



頭上で丸く束ねた髪には白い髪飾りを

巾着の中にはハンカチや財布を入れて──

準備はすべて完了した。


時間もちょうどよい。


だが家を出ようとした時
ひとつだけ困ったことがあった。



「マスク…」


いつも通り付けようとした柚子。

でも浴衣にマスクは似合わない……。


それに、せっかくの浴衣姿

綺麗に見られたいと思わずにいられないのは、決して彼女だけではないだろう。


“どうしよう…”


マスクを付けていようが付けていまいが、周りの人間からしたら大した違いではない

そんな事はわかっている。

これは彼女の気持ちの問題だった。



“今日は、外してみよう”


柚子はマスクを玄関先に置いて、下駄を履き、もう一度服装を整えると家を後にした。




/694ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ