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不良の彼は 甘くて強引
第3章 望まない快楽
たくみ…
そう名乗った男を、柚子はじっと見つめた。
「・・・・」
ちょっと待ってよ。
わたし、あなたの名前なんか全く興味ないわ…!
何が…よ・ろ・し・く よ !
「…わたしを殺すの?」
本題を切り出す。
「……」
匠は彼女に顔を近づけた。
互いの鼻がつきそうなほどの距離に…柚子は思わず顔を背ける。
「殺すわけがないだろう。俺らの楽しみを奪ったのならば…、お前にはきっちり、代わりを務めてもらわないとな?」
「……」
やっぱり……
頭のどこかで覚悟はしていた。
だが改めて言われると、とてつもない絶望感がわたしを襲う。
そして、どうしようもない
怒り──…
柚子はそらしていた顔をもとに戻し、匠に向き合った。