この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第13章 けじめの時




───





「……、そろそろ離れろ…紗織」


紗織の背にまわした腕を下ろし、匠が言った。


それを聞いた彼女の腕はさらに強く匠に抱きつく。



「もう少し…! このままでいさせて…」


紗織は目を閉じ匠の胸に顔をうずめる。

彼女は自分でも混乱していた。



本当は
別れを告げに来たのだ。


彼女は来週にはアメリカに向けて日本を発つ。

そのことを匠に告げに来たのだ。




「…卑怯者よ…あなたは」

紗織は顔を上げぬままに呟く。


「身体を奪ったうえにわたしの心まで奪っておいて…!!」



奪われた心を取り戻したつもりだった

3年前、匠の告白を拒否した時に。



でも…それは不完全だった。



渡米した先でいくら男に誘われても、紗織の頭にはいつも匠の存在がある。



もう一度、彼に抱かれたい

もう一度、何もかもを奪い取るような力強さで、わたしを愛してほしい…!!



憎くて仕方がないのに

この気持ちばかりはどうしようもなかった。




/694ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ