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不良の彼は 甘くて強引
第14章 そこを動くな
「…っ…んむ」
重ねられる唇から、匠の体温が伝わる。
だが今の彼女はその熱に身をまかせるわけにはいかない。
“教授に見つかっちゃう…!!”
軽く匠の胸を押してみるが
彼は何も気にしていない。
それどころか、片方の手は彼女の胸を服の上から揉みしだき始めた。
「…ん…!…あふ…」
僅かに声が漏れてしまう。
変に抵抗して物音をたてることもできなかった。
幸いなことに、急いでいる様子の教授はさっさと目的の物を見つけると二人に気付くことなく去っていった。
もとの薄暗い部屋に戻り扉の閉まる音が聞こえる。
そこでやっと匠は彼女の唇を解放した。
「…ハァ…、酷いです!」
胸の愛撫を止めない匠に向かって、柚子は少し怒った声で言った。
「何がだ」
「だって…見つかるかもしれなかったのに、急に……!」
しかし柚子の文句を聞くそぶりも見せないで、匠は彼女の後頭部に手をそえると床に押し倒した。
「カワイイものは苛めないと気がすまない…それは男の性(サガ)だ」
可愛い…?
今の聞き間違い?
「で、嫉妬したお前の方は俺にどうされたいんだ」
「──…!!」
ど、どうされたいって言われても…。
いや、こんな場所でこれ以上は駄目だわ… 。
「抱きしめて下さい…」
柚子は顔を赤らめて、控え目に頼んだ。
「──…、…却下だ」
「え…--!!!」
理不尽な判決に驚いた矢先。
柚子の服が
強引にはぎ取られる───