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第14章 そこを動くな

「や…!! ちょっと待っ…!」

上着をとられ、薄桃色のブラジャーが匠の目に映る。

そしてそれも素早く引き上げられ、ぷるんと現れた控え目な乳房を匠の口が喰いにいった。


「は…ぁ…!」

上半身の動きを殆ど封じられ何とか自由のきく脚をパタパタと動かしていた。


だがその脚の動きも次第に弱まっていく。

匠の肩を押し戻そうとする彼女の両手も、もはやその意味を為していない。



柚子の胸に顔をうずめる匠の黒髪が、彼女の吐息で小さくなびいていた。



ｸﾁｭ ﾁｭﾙ...


「…ああっ……アっ…ﾊｧ…!……ﾊｧ…‥」


ｸﾁｭ..ｸﾁｭ


「…ﾊｧ…舐めちゃ…! ん…」


...ﾚﾛｯ


「ﾊｧ……ぁぁｯ」


胸の先端をざらりと舐めあげられる。


匠の口内に含まれたその突起は好き勝手に弄ばれていた。


「…ぁあ…っ…ア……ｯ」

こんな場所でも、唇からこぼれでる声を抑えられない自分が恨めしい…。


突起をいたぶる匠の舌使いに

舐められていない方の乳首まで硬くなり始めていた。



ｷｭｯ...


「──んっ//」

匠はそこを、親指と人差し指で優しくつまむ。

それに反応して柚子の背が反り床から離れる。



匠は乳首への愛撫を続けながら、そっと彼女の顔を覗き見た。


目を固く閉じ、必死に快感に堪えている。


「…抑える必要はない」


匠の手が柚子の下半身に伸び下着の中に差し込まれた。