この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第14章 そこを動くな
「・・・・」
「…、嫌です…っ」
頬を舐める舌の動きがピタリと止まり
匠は少し顔を離した。
「──変だな、…イかし方が足りなかったか…」
「…え!!」
匠の言葉に、反射的に固く閉じる柚子の脚。
「……ふっ」
怯える彼女の表情に
それを見つめる匠の口角が上がる。
「くッ、くくっ…!……面白いよなお前…!!」
「…お、面白い…?」
何かおかしな事を言っただろうかわたしは…
不気味に笑う匠の姿に柚子はますます戸惑う。
匠は身体を起こすと、柚子の両肩を掴んで力任せに引っ張りあげる。
「…欲しくなったらまた言え……!!」
そう言うと引き剥がした彼女の服を投げてよこした。
「さっさと着ろ、…帰るぞ」