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不良の彼は 甘くて強引
第3章 望まない快楽
「くく、どうした…。急に大人しくなったな…」
「・・・・」
小馬鹿にした態度で今度は彼女のシャツのボタンを外していく匠を
彼女は、静かに睨みつけた。
泣きはらした目の奥に、普段のふわふわした印象からは想像できない彼女の力強さが表れている。
「……」
自分への嫌悪感を丸出しにした反抗的なその瞳を
匠は、美しいと思った──
その瞳に吸い寄せられるように再び顔を近づける。
柚子は顔を背けることなく、まっすぐ彼を…この悪魔を、睨みつけていた。
「…ふっ」
匠は、彼女の唇に
自らのそれを重ねた。