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不良の彼は 甘くて強引
第16章 海

「……アっ…ケホッ…ハァ…くぅ…!…ああッー……っ」

匠の指に反応してしまう身体をなんとかこらえ、溺れる寸前の柚子は僅かに瞼をあげた。


「……ハァ…、…あんッ……!…あっ……ケホッ!……」


そこに広がるのは
美しく分断された空と海の境目──


先ほどより明るさは控えめになったようだ。

つまり日が暮れる準備に入っていくところだろう。



わたしはこんな景色を目の前において、いったい何をされているのか……!!



「…あんッ…!!」

むちゃくちゃに弄ばれる水着の中で、ついにその小さな蕾に匠の指がかかる。



バシャバシャ…!!


「…あ、…――ぁン……アっ…ダメっ…!!」

柚子の抵抗が強まる。



「…声を抑えろ…、そろそろばれるぞ…」


柚子の肩にのせられていた匠の頭が離れ

回りこむようにして再び彼女の唇に蓋をする。



「…んんッ……あふ…っ…」


同時に、柚子の喘ぎ声は強制的に止められる。


だが彼女の息苦しさには何の変わりもない

それどころか…逆効果だ。





お願いだから…!!


その指──


止めて……!!!




もう…ダメっ


おかしくなる…──!






「罰だから………仕方がないな」






「──…!!……ッ!!」






やっぱり

この人は悪魔でした…











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