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不良の彼は 甘くて強引
第17章 深海の魔物

匠はここにきてはじめて、閉じていた瞼をゆっくりと開いた。

それと同時に舌が柚子の口から抜きとられる。


「…ハァ…あ……!」

どこか名残惜しそうな

どちらのものともわからない唾液が糸を引き、口内の陵辱に一時の休息を与える。



匠の眼に映るもの。


月光に照らされた柚子の高揚した顔と はだけた浴衣から垣間見える色白の裸体。


「──…」


しっかりと勃起した乳首と、ほんのり色づいた乳輪だけがいやらしく照らされ浮かび上がっている。



グリッ



「…はぁんっ」


少し刺激を加えてやると、何とも艶めかしい反応が返ってきた。



何て女だ…




「……ハァ」




この俺を興奮させる──






「…柚子」


優しく名を呼ぶその声に、柚子の目が僅かに開いた。




「昼間は、声を抑えるのが苦痛だったろう…」


「…、……?」


「今は誰もいない…俺にだけ聴かせろ」


「…ハァ…、あっ……」


「お前の……、声を…!」



両脇の下に匠の手が滑り込み
ぐいっと半身が持ち上げられ


顔の前まで引き寄せられた彼女の胸に


匠の頭が埋まる──






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