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不良の彼は 甘くて強引
第17章 深海の魔物
引き寄せられた柚子は膝立ちの状態となって、座ったままの匠に胸を突き出すかたちとなる。
「あぁッ…ー!」
匠の唇が迷うことなく胸の突起にくいつくと
切なげな息が鼻から抜けた。
「好きなだけ鳴け…」
「いや…だ…!…ぁっ」
指でされたのと同じ様に、固くした舌先でグリグリと突起を押しつぶしながら...時折ざらりと舐めあげられる。
「…ひゃ…あっ……」
柚子の肩が小刻みに震え、その身体が匠の腕に支えられながら反り返った。
匠の唾液でテラテラと光る二つの突起を、彼は交互に口に含んでは柚子を責め立てるように弄び
押し潰されるたびに敏感になっていく突起の根元…
不意にヌルりと優しく舐め回された。
「はあっ…ハァ…あ、ん…っ!……ハァ…」
身体の反りが激しくなり、柚子の顔が天を仰ぐ。
かすれた視界に映り込むのは夏の夜空に控えめに輝く星々。
“見ないでぇ……! ”
辛うじて引っかかっていた薄い浴衣は彼女の肩から滑り落ちた。
露わになったその乳房に
男の口が吸い付いている…。
「っ……や、ぁ…!」
震える肩から伸ばされた細腕が胸にうずまるその頭を抱え込んだ。
抵抗なのか
誘っているのか...
どちらともわからない弱々しい力でなすすべも無く男の髪を掻きむしっている。
「…ハァっ…、……もっと乱れろ…!」
「ああッ…アっ…」
反り返った身体を引き起こし、匠は彼女の濡れた瞳を覗き込んだ。
「そして…」
「…ハァ………」
熱っぽい眼差しが柚子に向けられる。
「俺を求めろ…、柚子…!!」