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不良の彼は 甘くて強引
第18章 因縁
「どんなに初めは嫌がろうと、少し優しくしてやったら簡単に股を開く…!」
ずっとそうだった。
それはこの顔のせいか
昔から好きな女ができたとしても誘えばいとも簡単に手に入った。
そうなってくると、どんな熱もあっという間に下がってしまう。
…虚しいだけだ。
それはレイプだろうと変わりはしない。
初めは泣こうがわめこうが、命の危険はないと知った途端にまんざらでも無さそうな顔をする女。
少し甘い言葉をかけてやったら、簡単に俺の手に落ちる女。
あの女達が俺に与えるのは、一瞬の支配感
あとはすべて
虚しさだ…!
“だがあいつは違う”
紗織と柚子…
過去にこの二人だけが、この身勝手なレイプ魔の虚しさを紛らわすことができた。
だから匠は、この真反対な二人の女に共通の執着を見いだしたのかもしれない。
「…今の女は違うんだろ?」
「……!」
修一に考えを読まれて、匠は僅かに動揺する。
「お前には関係ない」
「へいへい、でも気をつけろよ。女心は秋の空…ってな」
「…ハッ、まさか」
「なんでもっと頻繁に会ってやらない」
「…会っているさ、ただあいつはバイト何ぞが忙しい」
それに俺も…
あまりあいつに執着し過ぎると歯止めがきかなくなる…!