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不良の彼は 甘くて強引
第20章 すれ違いは…
「……ちょっと僕に付き合ってよ」
「…用事があるので」
顔を俯かせ、沼田の横を通り過ぎようとする柚子。
その時、沼田の手から一枚の写真が滑り落ち
彼女の目の前に落ちた。
パラッ...
「無視したらどうなるかはわかってるよね…!」
柚子は慌ててその写真を拾い上げ、この卑怯な人間を睨みつけた。
この写真は見覚えがある。
「あの時の…!!」
柚子の顔写真を使って合成された見るのもおぞましい卑猥な完成品……。
許せない。
「返してくれる?まぁ、家に同じ写真はいっぱいあるけど…」
「・・・!!」
悔しいのに
これでは…逆らえない。
沼田に軽蔑の眼差しを向けたまま、反抗する道を閉ざされた柚子は大人しく写真を差し出す。
「ありがと……ヒヒッ」
沼田の手は写真を素通りし、彼女の震える手首を鷲掴んだ。
「んッ……!!」
「じゃあ、行こっか…!」