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不良の彼は 甘くて強引
第22章 囚われた生き方

コース料理は、当たり外れがないからと翔が選んだイタリアン。

冷菜、温菜、パスタときて
メインはローストビーフ。

デザートを食べ終わり、食後の珈琲を飲みながら翔は柚子に尋ねた。


「…美味しかった?」

「はい! 一番デザートが美味しかった…!」


クリスマス仕様のスペシャルデザートは、切り株をかたどったロールケーキ。

見た目もすごく可愛らしかったが、しっとりとしたチョコレート生地はさすが高級店といった味。

柚子は感動していた。



一方、コース料理の感想がデザートという予想外の返答に、翔は吹き出しそうになるのを必死にこらえている。


「…あ、わたし何か変なこと言いましたかね?」

「……ふ…、いや何でもない……!」

「?」



それがある程度落ち着くと、二人は席を立った。

コートを羽織った柚子に翔はマフラーを巻き付けていく。



「この後はどこに行くんですか?」


「そうだな…、じゃあ、都会のクリスマスを君に見せてあげるよ」












都会のクリスマス

それは眩い光の世界



「すごい…!!」


広場を彩る様々なイルミネーションは、動物や乗り物をかたどって個性豊かに輝いていた。


こんなの、テレビでしか見たことない。

相変わらずの人混みだが柚子は周りの光景に夢中だった。



「先輩! これ…!」

「ああ、入っておいで」


二頭の白馬に引かれた、紫色の輝く馬車。

そこに乗り込んだ柚子は嬉しそうに窓から顔をだす。

翔も楽しげにそんな彼女を携帯で撮影していた。


馬車から降りた柚子は、はしゃぎ気味にその写真を見に彼のもとへと駆け寄る。


携帯を二人で覗き込んで
どうみてもお似合いの幸せそうなカップルに


道行く人々は思わず頬を緩めていた。




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