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第23章 お前を喰わせろ

「…匠さんは…!!…そんな生き方を続けてどうするの……!」

周りの人間に妬まれて、疎まれて…

その先にあるのは孤独だけ。




「それでも構わない…」

「自分を犠牲にしないで!!」



流れ出る涙でぐちゃぐちゃになった顔で、柚子はすがるように懇願する。



「苦しいんです…!」


匠さんの事を考えると
胸が苦しくなる…!


なんでそうやって 周りの人を傷つけるの……

なんで、そんな人生を選ばなくてはいけないの…!!

こんな生き方…
誰も幸せにならない。


もっと人を

──そして自分を

大事にしてください……!!





「もうやめて…──」





蚊の鳴くような消え入る声は



匠の胸を激しく揺さぶる。





「……!!」


何故そんな事を言う…!?

七年間、俺はこうして生きてきたんだ。

周りを蔑み、恨みを買いながら…そのために俺は生きてきたんだ。



「今からでも変えられます…!!」

「無理だ…!!」


俺には無理だ…

もう、変わらない。


もう手遅れだ───!