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不良の彼は 甘くて強引
第4章 目覚め
匠の指が彼女の細首を掴み
その指に少しずつ力が込められていった。
「………かッ‥は‥っ」
弱々しく喘ぐ柚子
苦しい……ッッ
わたし…
殺されるの──?
「…っ…かハ……くッ…」
ころ…され、る…!
意識が、遠のく───…
不意に
首を絞める力が弱まる。
そして無防備に開かれた柚子の口に
男の舌が差し込まれた。
「……んむ!?」
苦しい! 離れて……!!
「──…んんッ」
その唇は、まるで彼女が息をするのを許さぬように…激しく舌を吸い上げる。
「…絡ませろ」
たった今死への恐怖に圧倒された彼女に抵抗できる気力はなかった。
素直に命令に従う柚子
「…ん…っ」
不器用に舌を絡ます。
「ハァ…んん…あ……!」
互いの唾液が混ざり合い
ピチャピチャと静かに響くなかに
…甘い吐息が含まれた。