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不良の彼は 甘くて強引
第4章 目覚め
「……あ! まぶしっ…!」
外に出ると、日の光の目映さに目がくらむ。
どうやらわたしが犯されていた場所は気絶させられた倉庫の2階だったようだ。
「帰り道はわかるだろう?」
そしてこの男が、わたしを犯した張本人…。
「わかります」
「送ってやろうか」
匠はオートバイを引っ張り出してからかうように聞く。
「……、結構です」
口も聞きたくない
「帰ったらシャワーでも浴びておけ」
「・・・・」
黙るわたし
「だんまりか、いい度胸だ」
(…ビクッ!!)
「──今日は許してやろう……ま、中には出してないからその辺は安心しろ」
──…?
「ほんとうに……?」
思わず聞き返してしまった。
「感謝しておけ」
「ありがとうございます…」
ばか
何でレイプされたのにお礼言ってるのっ
第一に、中に出さなくても妊娠の可能性はあるんだから 。
でも
良かった…──
彼女のこの安堵の大きさは
男にはわからないかもしれない。
自分の背中に突き刺さる視線にびくびくしながら柚子はそのまま家へと帰った。