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不良の彼は 甘くて強引
第4章 目覚め
「大丈夫かよ?もっと脅したほうが……」
「大丈夫だ」
匠が仲間の助言を遮る。
「結局は自分が一番可愛い。この女のために……これ以上俺たちに関わるようなことはしないだろう」
「あとはこいつをどうするかだな」
修一が、気絶した女のマスクを少々乱暴に剥ぎ取った。
「──…」
「へぇ、なかなかの女じゃねぇか」
マスクの下──隠されていた顔を見た修一の目がぎらつく。
それは俺も同じだった。
「…、こいつは俺がもらう」
「はぁ!?」
「俺に譲れ」
「…ちっ、わかったよ」
どうも納得いかない修一
だが投げ飛ばされた方としては逆らうことはできなかった。
「匠に目を付けられるなんてな…不運な女だ」
仲間が茶化しを入れてきた。
「黙れよ」
気絶したままの彼女を肩に担ぎ匠は階段を上がっていく。