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不良の彼は 甘くて強引
第26章 連鎖
そして、海での偶然の再会。
あろうことか、匠は女を連れて海水浴に来ていたのだ。
女など、一度ヤったらすぐに興味を無くしていたお前が…。
「…随分と丸くなりやがって」
それらは健吾からしたら、大した裏切りであり
匠からしたら、ただの妬みでしかない。
「…もう、俺に執着するのは止めたらどうだ」
いい加減、目障りだぞ…。
────
二人の決着は直についた。
もとより、匠の不意打ちの乱入によって柚子を人質とする方法を失っていた健吾には、勝算など無かったのだ。
殴り合いの喧嘩で
彼が匠に勝てた試しなどはない。
両者ともにわかっていた結末だった。