この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第27章 柚子の過去


一瞬止まった柚子の足が、また動き出す。


“…人は同じだ ”


都会だろうと田舎だろうと…、多くの異なりこそあれ、そこに生きる"人"に違いはない。

よく、都会の人間は冷たいと言う人もいるけれど…それは間違いだと思っている。


美佳ちゃんのように面倒見が良い人も

三上先輩のように…とても真摯になって、何でも受け止めてくれるような心の広さを持った人だっている。


それに…



「……」

柚子の歩みがぱたりとやみ、振り返った彼女は再び遠くに見えるその校舎を見やった。



“ …レイプをするような人だって、どこにでもいるんだ ”



中学時代、わたしを襲った不良たち

彼等の顔が今さら思い出され、頭にこびりついて離れない。



ああ…

やっとわかった気がする。
わたしが何故、法律の道に進もうとしたのかを。




「…復讐」



そうだったんだ。

これが…
わたしにとっての復讐。


こんな言い方は、少し大げさだろうか?



力では彼等に勝てなかった。

だから、わたしは法という武器を持ってあの男たちに…

人の痛みを知らない、わかろうとしない男たちに

立ち向かうしかないと思った。



知らないうちにわたしの生き方も、彼等への恨みという感情を土台として塗り固められていた。

そしてその土台を壊すのは
とても困難なように…不可能にさえ思える。




/694ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ