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不良の彼は 甘くて強引
第30章 君、想い…
…スー…スー
......
『治してやろうか』
その言葉とともにわたしに悪戯っぽくキスをした……あの日の、匠さんの表情が浮かんでくる。
あの時は何も…
わたしは知らなかった。
匠さんの影も過去も、何も考えずに
ただ…彼のすることひとつひとつに胸を踊らせていた…。
「………?」
あれ?本当に…
唇にあたる感触が……!?
この唇……
匠さんのよりも、少しふわっとした
わたしを包み込むような…
まるで…
「…!?」
パチッ……
……え?
“…先輩…──!? ”